「欲しい」と「困る」
① 相手が欲しいものがあなたから見えた⇒あなたの主導権「やや高くなる」
② あなたが欲しいものが相手から見えた⇒あなたの主導権「やや低くなる」
③ 相手が困るものがあなたから見えた⇒あなたの主導権「極めて高くなる」
④ あなたが困るものが相手から見えた⇒あなたの主導権「極めて低くなる」
交渉を進める中でとても大切なものがあります。それが「合意形成力」です。
合意形成力とは、最終的に相手から「YES」をもらう技術であり、6つのスキルが必要です。
◆マウントスキル=「信じられる技術」
◆リーディングスキル=「優位に立つ技術」
◆アナティカルスキル=「本音をあぶり出す技術」
◆グリップスキル=「心をつかむ技術」
◆アジャストスキル=「ベクトルを合わせる技術」
◆クロージングスキル=「YESをもらう技術」
この中からリーディングスキルの一部をご紹介します。
「主導権の力学は水の流れのごとし」
水は、重力の影響で上流から下流に流れます。この流れを逆にはできません。主導権も同じように、上流=優位に立つほうから、下流=劣位に立つほうへ作用します。この力学を理解せず、どう頑張っても変えられない流れのなかで、上流にいる相手に一生懸命水を押し返そうとしている、という失敗がよくあります。大事なのは水を押し返すことではなく、優位に立てるポイントを探すこと。そのためのノウハウを知ることです。川が上流から下流に流れるのには理由があります。主導権は、優位・劣位のメカニズムを理解することでコントロールし、変えることができます。
「欲しい」と「困る」
① 相手が欲しいものがあなたから見えた⇒あなたの主導権「やや高くなる」
② あなたが欲しいものが相手から見えた⇒あなたの主導権「やや低くなる」
③ 相手が困るものがあなたから見えた⇒あなたの主導権「極めて高くなる」
④ あなたが困るものが相手から見えた⇒あなたの主導権「極めて低くなる」
つまり、主導権を握るためには、「①相手が欲しいものが自分から見えている」こと、そして「③相手が困るものが自分から見えている」ことが重要です。
● 主導権を補完する3要素